


ニャオニクス@光の粘土 or タスキ 図太いHB
悪戯心:先制で変化技を出す【リフレクター/光の壁/あくび or 威張る/神秘の守り or トリックルーム or サイコキネシス(自由枠)】
ピクシー@食べ残し or オボン 図太いHB(Dにちょこっと)
天然:相手の積み技を無視する【小さくなる/コスモパワー/月の光/ムーンフォース or アシストパワー】
まず、ピクシーがとる戦法から。
大体がニャオニクスと組んで安全に積む形
ピクシーは耐久型のポケモンです。大抵の場合はHB図太いで、型は上記がスタンダードな形です。
ニャオニクスはピクシーを動きやすくするために両壁とあくび、他の勝ち筋を作るためのトリックルームが主な技構成。
ピクシーは回避率を上げる小さくなる、技を当てられても死なないようにコスモパワー、回復技と攻撃技で技枠はいっぱいになります。
コスモパワーはいらないんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、ピクシーは輝石ラッキーとは違います。耐久に振っても当たったら死ぬことがザラです。かといってコスモパワーだけではとても耐え切れるポケモンではありません。
ならコスモパワーじゃなくて身代わりでもいいんじゃないか、という意見もあるでしょうが、ピクシーは耐久が高くないので、HPを削る余裕はないのです。身代わりを貼ったら逆に確定圏内に入る可能性が出てくるので、コスモパワーのほうが対応範囲が広くなるのです。
二匹とも技構成はこれでほとんど固まっています。変えようがありません。
ピクシーを突破しようとすると、ニャオニクスの威張る・あくび・神秘の守りで邪魔される可能性が高いです。
なので「これだけすれば確実にピクシーを倒せる」という戦法は少なく、ニャオニクスも対策してこそ、はじめて安心できるものとなります。こう書くと面倒に思われるでしょうが、相手も二匹使っているので、こちらも複数の対策をもって見るべきですよね。
さて、いよいよここから対策一覧。
まずはピクシー対策から。
1,挑発
これはニャオニクスにもピクシーにも通る、もっとも理想的な対策です。どちらも挑発で機能停止するので、決まったらかなりのアドバンテージが得られます。
また、挑発は序盤から有効な技となります。ピクシーが積んでからではどんどん択ゲーが濃くなっていくので、それを未然に防ぐのは精神的に楽になれますし、実際に相手にとっても強烈な圧力となります。
しかし普段はあまり一貫性が作れないので、技スペが余っているポケモンが望ましいです。当然ですが、ピクシーより早いポケモンでないと効果は薄いでしょう。
2,滅びの歌
必中のため、これはピクシーに積まれた後でも一発で処理できます。
滅びの歌を使用した側も3ターンの余命宣告を受けてしまうため、序盤では打ちづらいのですが、相手が一匹でも落としたら交代ができなくなるため、絶対に3ターンで殺せるのが魅力です。終盤有効の技ということで、序盤から打てる挑発と組み合わせればほぼ確実に勝てます。
上記の二つがダントツで確実性のある対処法となります。3,すり抜け高火力
壁の影響を受けないことで、ピクシーを序盤から大きく削って行けます。
一発で倒せない場合は小さくなるで回避ゲーにされてしまいますが、それでもピクシーの圧力が劇的に下がる上に、残りHP次第では安定命中技で倒せるようになります。
さらにすり抜けの存在でニャオニクスが壁を貼りづらくなり、行動を制限できるので、他のポケモンも動きやすくなる、という利点もあります。
4,一撃技
一撃技は命中率や回避率に関係なく、30%の確率で相手を即死させる技なので、どんな場面でも期待できるのが大きなポイントです。
さらに一貫性も高く、ニャオニクスとピクシーだけではなく他のポケモンに対しても一撃で倒されるリスクをかけられるので、最も隙のない対策といえるでしょう。
しかし、低命中率なので過信できなく、これだけに頼るとニャオニクスに好きなだけ動かれて逆に辛くなる展開も少なくはないで、できればもっと確実性のある対策が他にほしいところです。
5,上から催眠
ニャオニクスは神秘の守りを持っている場合があるので、実際にはピクシーを眠らせることは難しいかもしれません。だけどニャオニクスに壁ではなく神秘を強制させることで、ニャオニクスを落とすスピードが上がり、火力ゴリ押しでピクシーを倒しやすくなります。
これも一貫性が非常に高い技で、たとえピクシー以外のポケモンが回ってきたとしても、草タイプやラム持ちでない限りアドバンテージをとることができます。
6,型破り&積み技
ピクシーが要塞となれる一番大きな理由は、特性の天然によって相手の積み技を無効化できるからです。
積み合いにてこれ以上ないほど強力な特性なのですが、型破りの前では効果を失うので、それを利用して突破する、ということも十分可能となります。
また、型破り側がほぼ無償で積むことによって、横にいるポケモンに対しても有利になれる。つまりピクシーだけではなく試合全体で見て優勢になれるのが、注目すべきところでしょうか。
ただし、小さくなるやコスモパワーによって、型破りアタッカーが攻撃しても手遅れとなってしまう場合がありますので、攻撃するタイミングは慎重に考える必要がありそうです。
7,黒い霧・クリアスモッグ
能力変化を元に戻すことができれば、ピクシーなぞ怖くも何ともありません。
黒い霧やクリアスモッグは完全にピクシーピンポイントとなってしまいますが、ピクシーは積み終えるのに多くのターンを必要とするポケモンなので、その間に沢山のアドバンテージを稼ぎ、最後に黒い霧で形勢逆転する展開が決まれば、相手としてはほぼ詰み状態に入ってしまうでしょう。
また、黒い霧はいつでも当てていいものなので、終始ピクシーに圧力をかけられる状態となり、ニャオニクスを先に処理しやすくなります。
ピクシーばかり先に倒そうとする人もいるようなイメージを勝手に持っているのですが、先に倒すべきは他ポケモンのサポートもできるニャオニクスですので、そちらに専念できるのは実は理想的な対策なのです。
ちなみに特性が天然のポケモンなら、他のポケモンが積んだ場合でも黒い霧によって対処できるケースが出てくるため、より汎用性は上がりそうです。
8,呪い
3ターンで確実にこちらも落ちてしまう滅びの歌と比べて、呪いはHPが半減しようが、立ち回り次第ではいくらでも動ける可能性があります。
また、序盤なら相手にだけ交換を強制させるという利点もあり、1ターンのアドが滅びの歌より大きいのも長所といえるかもしれません。
交代ができなくなる終盤だと毎ターン最大HPの25%を削れるということになり、ピクシー側としても非常に動くづらくなる。という点に関しては滅びの歌とそこまで変わらない使い勝手を期待してもいいでしょう。
しかし、この高火力時代でHPを半分削るというのは非常に悩ましい事態を招くことが多そうです。3ターンどころか1ターンで落ちる危険性が常につきまとうのは、精神衛生上よくないのかもしれません。
9,見破る・ミラクルアイ・嗅ぎ分ける
回避率を無視して攻撃が当てられるようになる技ですが、これだけだと対策足り得ません。
重要なのは回避率をゼロにして、そこから何を当てるか? という問題なのですが、コスモパワーを積まれた状態だと高火力技でも突破するのは難しく、必然的に挑発か状態異常のどちらかになります。また、ピクシーが積んだ回数が多ければ多いほどアシストパワーの火力によって返り討ちにあう可能性が出てくるので、やるならできるだけ早めに。
例外として、上記の型破り+積み技とのコンビであれば、殴り倒せるケースは出てきます。
10,拘り鉢巻・眼鏡(壁がない時は)

壁のないピクシーは雑魚です。半減されなければ拘り鉢巻・メガネによる高火力タイプ一致技や、弱点によっていとも簡単に死にます。
小さくなるで運ゲーされる心配があるでしょうけど、それでも殴ってるだけで有利をとれるので、あまり気にしなくてもいいかと思います。
大体これらの戦法を2~3種類用意して、かつニャオニクス対策ができれば、ニャオピクシーは怖くなくなるでしょう。
ニャオニクス対策についてはピクシーよりもずっと簡単なので、割愛させていただきます。
ニャオピクシー対策 サンプル

ヒードラン@ラムの実
実数値:191-99-127-157-127-141(臆病)
【大文字/ラスターカノン/挑発/眠る】
マリルリ@オボンの実
実数値:206-112-100-72-100-72(意地っ張り)
【アクアジェット/じゃれつく/滅びの歌/腹太鼓】
ヒードランにラムの実を持たせて、ニャオニクスの状態異常技を受けつつ挑発が撃てます。
また、眠るを採用することで挑発の試行回数が増えて、より安定して役割を全うできる上に、過労死しにくくなるので普段の対戦においても安心できる場面が増えました。
耐久はメガクチートの剣舞不意打ちを耐える程度まで振って、余ったのはCに。最速でなくても良さそうですが、一番無難な選択だと思ったので……。
ヒードラン以外でも同じことができるポケモンはいますが、耐久性能の高さがラム眠ると相性が良く、さらにラスカでピクシーを突破しやすい点を評価して、ピクシー対策として採用しました。
ヒードランの挑発に期待できなくなった場合はマリルリで突破を図ります。
また、素早さが高いポケモンの小さくなる戦法に対しても腹太鼓ジェットで対処でき、ヒードランでは後攻を取ってしまう相手にも強くなれる。ということで回避ゲー全般に対しても非常に安定した勝率を叩き出せました。
前半に強い挑発、後半に強い滅びの歌と、隙間なくピクシーに圧力をかけられるので、立ち回りさえ間違えなければニャオピクシーは怖くないでしょう。
